酒造りへのこだわり

日本酒の味わいに違いをもたらすもの。それは原料、製造方法、立地条件など様々です。 私たちは、安芸津町という土地に感謝と敬意を表し、広島の水、広島の米、そして自然の力にこだわって酒造りをしています。広島らしさが詰まった酒を、楽しんでいただけたらと思っています。

広島の水

きめこまやかな味わいを醸す安芸津の軟水

広島・安芸津は軟水の地。軟水は日本酒造りに適していないといわれていましたが、時は遡り明治、安芸津町の醸造家・三浦仙三郎は「軟水醸造法」を生み出しました。硬水と比べ発酵が進みにくいという軟水の特性を活かし、ゆっくりと時間をかけて発酵をすることで香り高くふくよかな味わいを実現しています。柄酒造では、広島・安芸津ならではの伝統製法を受け継ぎ、味わいを発信しつづけています。

広島の米

おだやかな味わいを醸す広島の米

柄酒造では、広島という地域に根付いた酒を楽しんでいただきたいという想いから、100%広島県産の酒造好適米を使用しています。使用している米は「千本錦」と「八反錦」。「千本錦」は広島の気候風土に適するように改良することを目的として育成された酒造好適米です。吟醸酒の香りが高く、すっきりとした酒を造ることができます。八反錦も広島を代表する酒造好適米で、香りが高くふくよかで上品な味わいになります。

自然の力により添う製法

心で向き合う酒造り

酒造りにおいて大事な過程となる発酵。発酵という作業は、人の力で思い通りに行えるものではありません。酵母や麹などといった微生物たちの力が発酵を促し、より良い酒造りへとつなげてくれます。私たちにできることは、「微生物のお手伝い」です。自然にまかせられる部分は、まかせる。そして見守りながら、助けが必要な時に助ける。酒造りの自然の力に歩みより、より添い、共にすることで柄酒造の酒は誕生します。